COI-Sシンポジウムに登壇

2018年3月22日(水)にイイノカンファレンスセンターにて開催される「COI-Sシンポジウム」 に、舩橋真俊が登壇します。

「COI-S「『水』大循環をベースとした持続的な『水・人間環境』構築拠点」第3回シンポジウム ~水大循環とグリーン・インフラ~」

■日時:平成30年3月22日(木)13:30~17:45(開場12:30)
■入場:無料
■会場:イイノカンファレンスセンター4階 Room A
    東京都千代田区内幸町2-1-1イイノビルディング

参加申し込みサイト

講演要旨:
食と水循環:アフリカでの挑戦
世界中の半乾燥地域で進行する砂漠化の原因には、自然要因と人為要因があるが、特に不適切な農業の実施が砂漠化を加速し、推定10億人がその影響下にある。
半乾燥地域においては、農業や放牧による過剰な伐採は生態系のレジームシフト(非可逆的な破壊過程)を引き起こすことが知られている。
中でもアフリカ・サブサハラ諸国は人口と食料需要の増加によって生態系破壊が最も危惧されている場所であり、今後人類社会が直面する食料危機と発展のジレンマの典型をなしている。
生態系の多様性の構築に水循環は根本的な役割を担っているため、そのようなレジームシフトが危惧される場所においては、水大循環と生態系の関係に基づく農業が必要となる。
その一例として、本講演では、生態系全体の自己組織化を促すことで、生物多様性と生産性を両立させる「協生農法」の取り組みを紹介する。
同時に、生物多様性に基づく農業のマネージメントに必要な情報通信技術(ICT)の要件とそのプロトタイプを紹介する。